Roots ~ 私の血となり肉となり〜

今回の公演では珍しくprophet-5を使用していない。

ここ数年、楽劇座公演などLive演奏の際には大抵このprophet-5を弾いている。

prophet-5と言えば、シンセサイザーの歴史に燦然と輝く名機中の名機としてその名を轟かす伝説のポリフォニックシンセサイザー。まあ今更、私が言うまでもないが・・・一応、詳しくない方の為に。

所謂、ビンテージシンセサイザーというヤツだ。私が所有しているものは80年代前半に作られたもの。

小学生の頃、母に武道館へ連れて行ってもらいYMO第2回ワールドツアー日本公演を観た。その時、坂本龍一氏らが弾いていたのがこのprophet-5。

80年代のそれこそYMOからアイドル歌謡、洋楽に至るまで、あらゆるレコード(CD)でその音を聴くことが出来る。

ところが私の場合、意外にもレコーディングでの使用頻度は低い。

10年以上前になるが、主に某テレビ局や劇場なんかで仕事(作曲・編曲)をしていた時には、実はあまり使っていなかった。今でもレコーディングにはあまり使用しない。〆切までに時間がない場合、これが結構、厄介なのだ。

まあ、今回使用していないのは、単に自宅と公演会場を行ったり来たりするのが大変だったからというのもある。それに移動は機材にとってもあまり嬉しいことではない・・・ご老体(ビンテージ)にとって旅はキツイものだ。

そんな訳で、久しぶりに昔のデジタルシンセを引っ張り出してきたのだが、これはこれでなかなか新鮮なものがあったりする・・・液晶が相当お疲れで、既にディスプレイの役目を果たしていなかったりするが。

欲を言えば、音や操作性(そしてデザイン!)はアナログ、使い勝手はデジタルというのが今の私の環境にとっては理想的だと言える。

という訳で、

prophet-6が欲しい!! 

何だったら誰かプレゼントしてくれても良い!

さて、楽劇座「ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた」の連続公演最終章、明日の水曜日(2018.4.25)が最後となります。

「一回は観ておこうかな」と思っていた方はこの機会に是非ご覧下さい!

さて、ここからは「存在の男展」関連。

今日の存男は

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法政大学の教壇に立つ、若かりし頃の教師・存男。

関口家のルーツについてのお話。

関口家の人間は総じて教え好きだ。

江戸時代には寺子屋を生業としていたという。

寺子屋兼農業(存男に言わせると「埼玉の呑百姓」だという)。

私が中学生の頃、存男の息子たち(私にとっては大叔父さんたち)に英語や数学を習いに行ったり(私としては勉強に行くというより、メインは遊びに行っていたのだが・・・)なんかすると、彼らは毎回必ず夢中になって教えてくれたのだが・・・これが結構長い! 次男の存彦なんてウチ(彼にとっては実家)に来てまで英語を教えてくれた・・・決まって、爺さん(彼にとっての親父、即ち存男)の思い出話を交えながら。すると母・久美子は「叔父ちゃん(存彦)、見た目も喋り方も、ホントお爺ちゃん(存男)にそっくりになって来た!」と、これまたいつも決まって言ったものだ。

例えば、内田百間氏との法政騒動については、まさにそういった際の存彦の話で初めて知った。今にして思えば、関口家の跡取りとしての「誇り」とでもいった様なものを植え付けられていたのではないかと思う。

私自身、爺さんについての話を聞くのは大好きだった。勉強はともかく(笑)

まあ、中学生の私にとっては「話が長いなあ」と思わなくもなかったが・・・今、私も間違いなくそうなっている(笑)。

教え出すと長い! 止まらなくなってしまうのだ。

確かに自分が話しているには間違いないのだが、誰かが私の口を通して話しているのを自分でも聞いている感覚? この感覚、伝わるかどうかわからないが・・・。

もちろん、稽古も御多分に洩れず・・・。

ああ、哀れな劇団員たちよ!

ただ、お陰で熱心な人間しか残らない。

だから、

これでいいのだ!

 

 

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

十代の頃より音大教授に師事しクラシックの作曲を学ぶ。オリビエ・メシアン、ジョン・ケージ、武満徹などの現代音楽に傾倒。また演劇の分野では、曽祖父や両親の仕事の関係で幼少時代より新劇に親しむ。その後、劇作・演出家の津上忠氏の演出助手等、演出の研鑽を積む傍ら、作曲家としてはNTT等企業の音楽や前進座等の舞台音楽、ポピュラー音楽の作・編曲・プロデュース、etc.。日本テレビ系列・日本テレビ音楽(株)顧問(サウンドプロデューサー)等を経て、2010年からは楽劇座芸術監督として作品を発表し続けている。公益社団法人・日本演劇協会会員。